
こんにちは!透明水彩アーティストのあーちゃんです。
「花のイラストって、やさしい雰囲気で素敵…」
そう思っても、いざ描こうとすると
と、不安になりますよね。
でも大丈夫。
私も最初は「失敗したらどうしよう」と筆をにぎるのに時間がかかりました。
この記事では、透明水彩で花をふんわり描くためのやさしいコツを3つにしぼってご紹介します🌷
道具も、構図も、難しく考えなくてOK。
まずは“1輪の花”から、気軽に始めてみませんか?
あなたのペースで、やさしい花のイラストを楽しめるヒントをお届けします♪
水彩×花イラストの魅力|ふんわり描けるって楽しい♪

水彩絵の具ならではの「にじみ」や「ぼかし」は、花のやわらかさや透明感を表現するのにぴったり。 特に花びらの淡い色合いや、ふんわり広がるグラデーションは、水彩だからこそ生まれるやさしい表情です。線をきっちり描かなくても大丈夫。水と色が自然に混ざり合う様子を楽しみながら、自由に“花らしさ”を感じてみてください。上手に描こうとするよりも、「楽しいな」「きれいだな」と思う気持ちが、絵にそのまま映りますよ♪
どうして花を描きたくなったのか

水彩画やってみよう!と思ったときに真っ先にお花が描きたい!お花が描けるようになりたい!と思いました。癒されるんですよね~✨あの透明感のある花のイラストにすっかりとりこになりました。
初心者でも挑戦しやすく、やさしい色合いで心がほっとする花のイラストは、水彩画の魅力を一番感じられるモチーフだと思います。
この記事では、私が実際に試して効果があった「ふんわり描けるコツ」を3つに絞ってわかりやすく紹介します。
これを読めば、はじめてさんでも花を水彩で楽しく描けるヒントがつかめますよ♪
透明水彩のやさしいにじみが花にぴったりな理由

透明水彩ならではの「にじみ」は、花のやわらかさや繊細さを表現するのにぴったりの技法です。
水と色が自然に溶け合い、ぼんやりと広がるにじみは、花びらのふんわりとした質感や、光に透けるような透明感を生み出します。また、にじみを活かすことで、細かく描き込みすぎずに自然な美しさが表現できるので、初心者さんでも気軽にやさしい花のイラストが楽しめるのが嬉しいポイントです。
筆を動かすたびに色がふわっと溶け合う感じは、まるで本物の花がそよ風に揺れているかのような、生き生きとした表現につながりますよ。
水彩はじめてさん🔰でも大丈夫!ふんわり描ける3つのコツ

はじめて水彩で花を描くとき、「どうやってやさしい雰囲気を出せばいいんだろう?」と悩むことも多いですよね。でも安心してください。
ここで紹介する3つのコツを覚えれば、誰でもふんわりやわらかな花イラストが描けるようになります。まずは「花は1輪から描く」こと。シンプルに構図を整えるだけで、画面全体がやさしい印象に。次に「色は重ねすぎない」こと。透明水彩の魅力である透明感を大切にして、重ね塗りは控えめに。そして最後に、「にじみやぼかしを恐れずに楽しむ」こと。筆や水の使い方を工夫すると、自然なにじみがやわらかさを生み出します。ここではこの3つのポイントを踏まえて、詳しく解説していきます。

3つのポイント…覚えられるか不安だなあ
➀ 花は“1輪”から描こう(構図をシンプルに)

はじめての花イラストは、たくさんの花を描こうとすると迷いやすくなります。
そこでおすすめなのが、「まずは1輪だけ描く」というシンプルな方法です。
1輪を画面の中央や少しずらした位置に置くことで、見る人の目が自然とその花に集中し、やさしい印象を与えられます。
余白があることで、絵全体が軽やかで落ち着いた雰囲気になり、透明水彩のにじみも美しく映えます。シンプルな構図は初心者さんでも扱いやすく、描きながらバランスを調整しやすいので、自信を持って筆を動かせるようになりますよ。

まずはお気に入りの1輪をじっくり観察して、ゆっくり丁寧に描いてみましょう。
➁ 色を重ねすぎない(透明感を大切に)

透明水彩の魅力は、なんといっても“透明感”です。
色を何度も重ねすぎると、せっかくの透き通った美しさが失われてしまい、濁った感じになってしまうこともあります。
初心者さんはつい「きれいな色を出そう」と色を重ねたくなりますが、ほどよい薄さを保つことがやさしい花の雰囲気をつくるコツです。
一度に使う色は薄めに、そして必要なところだけそっと重ねるイメージで。そうすることで、花びらのふわっとした軽やかさや、やわらかな光の透け感がきちんと表現できますよ。

色の重ねすぎに注意しながら、じっくり色の重なりを楽しんでみてくださいね。
③ にじみやぼかしは“思いきり”が大事♪

にじみやぼかしは、透明水彩ならではの表現の楽しさです。
思いきって水を多めに使い、筆を滑らせると、自然でやわらかいぼかしが生まれます。
最初は怖いかもしれませんが、にじみが出ることで花びらのふんわり感がアップし、見る人の心も和みます。
筆の動かし方や水の量を調整しながら、失敗を恐れずチャレンジしてみてください。
ぼかしは「失敗じゃない」と考えて、思いきり楽しむことが上達への近道ですよ。

にじみの美しさを味方につけて、ふんわり優しい花イラストを完成させましょう♪

むふむふ。
一つの花に、にじみ思い切りやって、重ねすぎない…
透明水彩で描いてみた🖌使用画材と作品のふりかえり

実際に水彩でいくつかお花を描いてみました。今回使用した画材の紹介とともに、はじめてさん🔰でもできるだけわかりやすいようにお伝えしています。これを参考にあなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
水彩画は道具選びも楽しみのひとつ。選ぶ画材一つで仕上がりに差がでます。色の発色やにじみの出しやすさなど、実際に使ってみた感想も合わせてシェアしますね。描いた作品は、それぞれ違った花の特徴や色味を意識して、ふんわりとやさしい雰囲気を目指しました。失敗したことや気づいたことも正直にお伝えするので、同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。
【今回使った画材はこちら🎨】
◆絵の具:呉竹透明水彩(14色セット)
◆ 筆:ホルベインミニリセーブル筆(8号)+細筆
◆ 紙:ホワイトワトソン水彩紙(中目/はがきサイズ/300g超特厚口)

🔰はじめてさんにも扱いやすい画材を選んでいます◎
呉竹透明水彩は優しく自然と調和した色味で自然を描くのにおすすめです。また色数も少なく、迷わずチョイスしやすいのがいいですね。ホルベインミニリセーブル筆はセット販売されているもので、3本セットと5本セットがあります。ミニなので柄が短く手の小さい女性におすすめです。🔰はじめてさんにとって水彩紙は厚手のものが扱いやすいため、300g以上のものが安定して描けます。
ここからは、実際に描いてみた3つのお花を、使用色やふりかえりとともに紹介していきますね!ぜひ、この記事を読んだあとに筆を手に取って、あなたのやさしい花の世界を描き始めてみてくださいね♪
はじめてさん🔰向け透明水彩で描くアネモネ

アネモネはわたしが大好きなお花です♡お花をメインに描いてはいないですが、似顔絵のわき役にはお花を添えることが多いです。そのなかでもにじみを利用してアネモネをよく描きます。簡単で映えるのでおすすめです。
使った色のポイント

- グラスグリーン
- ブルー
明るめカラーで色のコントラスト表現をしやすくしました。今回はラベンダーとかぶってしまうのでバイオレットはさけましたが、ラベンダー色で描くのもアネモネらしさがでておすすめです。
アネモネの描き方のコツを紹介

アネモネの描き方のポイントを、🔰はじめてさんでもわかりやすいように箇条書きでまとめました。にじみやぼかしを活かしながら、ふんわり透明感のある仕上がりを目指しましょう♪
✅アネモネを 描くときのコツ
アネモネは花芯と花びらのコントラストが高いので、はじめてさんでも簡単にそれっぽく映える花が描けますよ♪
- 花びらは8~9枚、広がりのある形が特徴。まずは全体のバランスをとりやすいように軽く水彩色鉛筆でスケッチ。このときざっくり〇や△などのかたち取りだけでOK👌
- 中心の花びらは薄く溶いた絵の具で。周りは影になっているので、濃いめに溶いて描きます。
- にじみ・ぼかしを使って、花びらごとに自然な表情をつけるのがポイント
- 花芯は黒に近い紫など、濃い色でしっかり描きこむとコントラストが際立ちます。筆に含ませる水は最小限にすると◎
- ふんわり塗った花びら+引き締まった中心の組み合わせで、完成度がグッと上がります♪
花の透明感と引き締まった中心のコントラストを意識するだけで、ぐっとプロっぽい仕上がりに✨
ぜひチャレンジして、あなたらしいアネモネを描いてみてくださいね!
仕上がりの印象・ふりかえり

アネモネの花びらを重ね塗りする方法もありますが、今回はあえてさけました。🔰はじめてさんにはこちらの方法が描きやすいと思います。ブルー単色で描いたのははじめてでしたが、さわやかな印象になって、これはこれでありだな~とおもいました。細かく描きこみをすればもっと繊細な絵になりますが、はじめてさんに手軽に描いてほしいので、余分な描きこみはしませんでしたが十分見栄えする仕上がりになっていると思います。
ふんわりラベンダー水彩イラスト

庭にはじめて植えたのがイングリッシュラベンダーでした。あの頃はまだそこまで詳しくなかったのですが、ラベンダーは木なので手入れしないままほったらかしにして大変なことになったことを思い出します。今は家庭菜園をしていますが、庭に草木花があるとスケッチにも役立つので便利です。
使った色のポイント

- バイオレット
今回は単色で表現しました。色のコントラストだけでそれっぽく見えますので、バイオレット単色にしました。
ラベンダーの描き方のコツ

ラベンダーは細長く並んだ小花が特徴的で、水彩のにじみや軽やかなタッチが映えるモチーフです。初心者さんでもふんわり可愛く仕上がりますよ♪
✔ ポイントは「形のリズム感」&「にじみでやさしさを出す」こと!
- 小さな花の粒をランダムすぎず、整いすぎず配置すると自然に見える
- 花の形を描き込みすぎず、にじませたり、ぼかしたりしてふんわり感を大切に
- 茎は一気にスッと引かず、少しカーブさせて動きをつけるとやわらかく見える
- 少しだけ“空白”を残すことで、風が通るようなやさしい雰囲気に✨
- 最初は薄い色から描き始めます。乾いたら上から少しずつ濃い色で重ねていくと立体感がでて奥行きのある絵に仕上がります。
単調になりがちなラベンダーも、水彩のタッチで“ゆらぎ”を出すとぐっと魅力的になります♪
仕上がりの印象・ふりかえり

茎のカーブが自然で優しい雰囲気を出せてよかったと思います。コントラストもわざとらしくなく自然な表現ができたので満足しています。個人的にこういった揺らぎの表現は好きですし、水彩画に向いていると思いますのであなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
はじめてさん🔰にぴったり!チューリップを描いてみた

こどものころはチューリップとカスミソウが大好きでした。なじみのある花だからこそ、描けるようになりたいものです。あなたは何色のチューリップが好きですか?
使った色のポイント


- カーマインレッド
- オリーブグリーン
紙面上で単色でチューリップを表現するならやっぱり赤だ!と思ってカーマインレッドをチョイスしました。優しい雰囲気を出したかったので緑はオリーブグリーンにし、花の影色にも使いました。
チューリップの描き方のコツ

チューリップは丸みとすっきりしたフォルムが描きやすく、はじめてさん🔰にもぴったりな花モチーフです。カラーバリエーションも豊富で、好きな色を楽しめます🌷お好きな色のチューリップを描いてみてくださいね!
✔ ポイントは「立体感」&「花びらの重なりを意識する」こと!
- 花びらは中央から外に向かって描くと、形がとりやすいです。
- 中央の花びらと左右の花びらで明暗差をつけると立体感が生まれます。
- 鮮やかな色も、一度で塗りきらずに、水でのばしてやさしく重ねると◎
- 影には補色関係にある色の性質をうまく利用して、重ねて描くとより深みが増した絵に仕上がります。
- 葉っぱも大きくて特徴的。細長くて左右に広がる形にして、全体のバランスを意識するとGood
元気で明るい印象のチューリップですが、水彩で描くとふんわりとした可憐な表情にもなりますよ♪
仕上がりの印象・ふりかえり

花びらの濃淡を単色で「チューリップらしさ」を表現するのがとても難しかったです。呉竹の絵の具が優しい色味なので、思ったよりも濃いめに溶いたほうがいいなと思いました。
まとめ|3つの花を描いてみて気づいたこと

3つの花を描いてみましたが、いかがでしたか?
「思ったより簡単にふんわり描けた」「水分の加減がむずかしかったかも」など、感じ方はいろいろあると思います。今回ははじめてさん🔰の目線で感じたこと・気づいたことをまとめました。どんな仕上がりでも、描いてみたからこそわかる発見があるはずです。もし「私にもできそう」「やってみたいかも」と思ってもらえたら、ぜひこの記事をヒントにチャレンジしてみてくださいね。

あなたの手から生まれる“やさしい花の世界”、これからもっと広がっていきますように…✨
1輪だけでも個性が出る

今回描いてみて感じたのは、たった1輪でも花にはしっかりとした個性があるということ。
色のにじみ方や筆の動きひとつで、やさしかったり元気だったりと、印象がガラッと変わります。無理に色んな種類を描かなくても、“ひとつの花にじっくり向き合う”ことで自分らしさが表現できるのが、水彩の魅力だなと実感しました。まずはお気に入りの1輪から。気負わず、楽しく描いてみてくださいね🌼

思ったより映える花が描けたよ♡
にじみ・ぼかしは水量でコントロールできる

透明水彩の魅力でもあるにじみやぼかしは、「偶然まかせ」に見えて、実は水の量次第で印象がガラッと変わります。水をたっぷり含ませるとふんわり広がり、少なめにすればきゅっとまとまる。水量をちょっと意識するだけで、思いどおりの表情が出しやすくなりますよ。失敗と思ったにじみも、見方を変えると“味わい”になるのが水彩の楽しいところ。
まずはいろんな水加減を試して、自分の「ちょうどいい」に出会ってみてくださいね✨
「かわいく描こう」と力むより、やさしく筆を動かすとうまくいく♪

わたしもよくあるのですが、「かわいく描きたい」「上手に見せたい」と思えば思うほど、つい力が入ってしまって、思うように描けないことがあります💦でも、水彩は力まず、やさしく筆を動かすことが何より大切。まずは気の向くままに、色と水の流れを楽しむ感覚で始めてみてください。ゆるんだ気持ちで向き合うことで、きっとあなたらしい“ふんわり感”や、偶然のかわいさに出会えるはずです✨
はじめてさん🔰こそ、まず3つの花から始めるのがオススメ!

最初から「あれもこれも描きたい!」と気持ちがあふれてしまうかもしれませんが、最初の一歩は“好きな花3つ”から始めるのがいちばんオススメです。今回ご紹介した「アネモネ・ラベンダー・チューリップ」は、どれも描きやすく、1輪でも映えるモチーフ。🔰はじめてさんでも楽しく取り組める、やさしいお花たちです🌼まずはこの3つの花を通して、水彩のリズムと自分の“好き”を見つけていきましょう。 わたしと一緒に、お花で彩るあなただけのやさしい世界を描いてみませんか?

ぼくのお気に入りはラベンダー♪
ここまでご覧くださりありがとうございます。よかったらSNSチャンネル登録やブログのチェックもおねがいします🥰

それでは次回もお会いしましょう。あなたらしくわたしらしく~