「服や机についた水彩絵の具を放置してしまい、時間がたってカピカピに固まってしまった…」と焦っていませんか?
水彩絵の具は水で落ちやすいイメージがありますが、時間が経つと顔料が固着してしまい、普通に洗うだけではなかなか落ちなくなってしまいますよね💦

そうなんだよ~💧大切な洋服についちゃって困ってたんだ~
この記事を読むことで、
「時間がたった水彩絵の具の汚れをキレイに落とす具体的な方法」や、「実際に4つの方法を試して比較したリアルな結果」が分かります。
失敗しないための注意点も詳しく解説しますので、大切な衣服や道具を諦めずにキレイに復活させましょう!
※今回検証実験で使った絵の具は、こちらの「ホルベイン透明水彩絵の具」がメインです。学童用の水彩絵の具とは成分が違います。成分の違いによる汚れ落ちの違いがある可能性もあります。あらかじめご承知おきください。

「水彩絵の具の違い」や「おすすめの水彩絵の具」についてわかりやすくまとめた記事もありますので、水彩画にご興味のある方はぜひ一度ご覧くださいね。

水彩画家として普段からたくさんの色を使っていますが、実は**「絵の具の色」によって落ちやすさがかなり違います。**
- 落ちにくい色: 青系(ウルトラマリンやプルシャンブルー等)や鮮やかな赤系などは、色が紙や服の繊維にパッと染み込みやすく、固まると落とすのに少し苦労します。
- 比較的落ちやすい色: 茶色系(イエローオーカーやセピア等)の土から作られている色や淡い色は、絵の具の粒子が少し大きいため、固まっても水で優しく揉み出すと比較的スルッと落ちやすい傾向があります。

「青や赤がついた時は、特に早めに対処する!」と覚えておくと安心ですよ。
時間がたった水彩絵の具が落ちにくい理由と落とす前の注意点

水彩絵の具は本来水に溶けやすい絵の具ですが、一度完全に乾燥してしまうと途端に落ちにくくなります。 無理にゴシゴシ擦ってしまうと素材を傷める原因になりますので、まずは落ちにくい仕組みと基本ルールを押さえておきましょう。
水溶性でも乾燥すると固まる!固まった顔料の仕組み

水彩絵の具は、色のもとである「顔料」と、それを固める「アラビアゴム」などの定着剤でできています。
水分があるうちは水で簡単に流せますが、乾燥すると定着剤が固まり、繊維や素材の奥深くに顔料が閉じ込められてしまうため落ちにくくなります。
ゴシゴシ擦るのはNG!生地や素材を傷めないための基本ルール
絵の具を落とそうとして乾いた状態のまま強力に擦ったり、ブラシで強く洗ったりするのは絶対にやめましょう。
洋服の生地が傷んで毛羽立ったり、木製家具の塗装が剥げたりする原因になるため、「ぬるま湯でふやかして浮かせる」のが鉄則です。
洗剤や漂白剤を使う前に、目立たない裏地などで一度試して、色落ちがないか確認しておくと安心です。洗濯表示もあわせてチェックしましょう。
今回はほとんど雑巾での検証ですので、頑張ってごしごししました。
時間がたった水彩絵の具の落とし方4選!実際に比較実験してみた

ここからは、時間がたった水彩絵の具の汚れに対して、どの落とし方が一番効果的なのかを実際に試した検証結果をご紹介します。 おうちにある道具や洗剤で試せる4つの方法を順番に見ていきましょう。
※検証は真夏に行いました。室温や水の温度は正確に測っていませんが、水道水はぬるいです。
※状態の異なる雑巾で検証しています。1年前から数ヶ月前のものを使用しました。それぞれのビフォーアフターで汚れ落ちの判断の参考にしてくださいね。
実験①:水・ぬるま湯だけでどこまで落ちるか検証!

まずは基本となる「水やぬるま湯だけでどこまで汚れが落ちるか」を検証しました。 固まってから時間が経った絵の具に対して、水洗いや揉み洗いだけでどれくらい落ちたかの結果です。

お湯と水半分ずつを入れたバケツに、漬け置き30~1時間程度しました。
体感で半分くらいは落ちたと思います。おそらくかなり古い汚れに関しては落ちなかったものと思われます。
もっと長時間つけたらもう少し落ちそうな予感はしますが、限界はあるでしょう。

※無印の落ちワタフキン使用
実験②:固形石鹸(ウタマロなど)+ぬるま湯で揉み洗い


続いて、頑固な汚れに強い「ウタマロ石鹸などの固形石鹸」とぬるま湯を使い、汚れ部分を直接揉み洗いしてみました。 弱アルカリ性の石鹸成分が、固まった絵の具の汚れにどう作用したかの検証結果です。

今回は、ウタマロを使いました。ウタマロ固形石鹸は、漂白される成分が入っているため、衣類に使用する際は注意が必要です。
ウタマロを少しスクレーパーでこそげとって使いました。雑巾はあらかじめ、少し水に浸しておきました。


水だけよりも絵の具汚れがどんどん出てきました。全く同じ状態の雑巾ではないので、水だけのものとの比較が難しいですが、ビフォー・アフターで比べてもらうとわかりやすいと思います。
石鹸でやればやるほどとれる予感もしましたが、結構な労力だったので、石鹸で洗ったあと1時間くらい水に漬け置きしてみました。
結構濁った色の水が出てきて、びっくり!取れなかった汚れは1年前くらいのものかもしれません。


※無印の落ちワタフキン使用
実験③:重曹ペーストで固まった汚れを浮かせて落とす

研磨作用と皮脂汚れ・タンパク質汚れを分解する効果がある「重曹」を少量の水で練り、ペースト状にして絵の具の汚れに塗布してみました。 少し置いてから優しく擦り洗いをしてみた結果をご紹介します。

今回もお湯に漬け置きしてから行いました。重曹ペーストは1:1くらいでしょうか?目分量です。

軽くこすったら結構水が汚れてびっくり( ゚Д゚)しました。
そりゃあんだけ汚れてたらこうもなるわな…w


※こちらは一般的な雑巾で試しました。
結構綺麗になりましたね!まだまだ取れない汚れはありますが、これだけ取れたら重曹だけでも手軽であり!って思ってもらえたのではないでしょうか?
今回食用重曹で試しましたが、口に入るわけではないので一般的な掃除用で構いません。

たまたま自宅にあったもので試しました~
余談ですが、フキンなどを重曹で煮て殺菌したりもします。衣類ですとがしがし洗って問題ないものでしたら、煮るという案もありかも?と思いました。試した方いたら教えて欲しいです^^
実験④:話題の「魔法水」を検証!粉末漂白剤での失敗談と正しい作り方

テレビやネットで話題のしみ抜き液「魔法水(重曹+液体酸素系漂白剤+食器用洗剤)」を使って検証しました。
実は最初、間違えて「粉末状の酸素系漂白剤」を使ってしまい失敗してしまうというトラブルがありました。粉末が溶け切らず、結果汚れ落ちもいまいちでした。


液体より安心かな~と思って粉を使いました。が、見事に失敗。みなさんは必ず「液体酸素系漂白剤(液体ワイドハイター)」を使いましょう。


粉が完全に溶けずに残ったままに…

せっかく作ったので、このまま強行突破しました。

結果は多分、自分でもわかっていたんです。完全に失敗。真似しないでくださいね。

ここからは、正式な方法をお伝えします。

https://www.tiktok.com/@lemon8_japan/video/7381762114349780232
➨外部リンクです。「魔法水」と検索すると出てきます。
【魔法水の材料】
・重曹 小さじ1
・酸素系漂白剤 小さじ3
・食器用洗剤 3滴
・生地を傷める恐れがあるので、魔法水で汚れをおとしたらすぐきれいに 水で洗い流してください。
・3時間以内に使い切るようにしましょう。(アルカリ性の重曹と酸性の漂白剤との化学反応で中和してしまい効果がなくなってしまう)

不要なプラカップで混ぜてみました。
ここでまたやらかしてしまったのですが、せっかく作ったので強行突破しました。結果は結構よかったのでこのまま載せます。
何を間違えたかというと、重曹の分量を間違えました。小さじ1のところ、3入れてしまいました💧

結構泡立ってどんどん汚れ落ちしていきました。明らかにいままでの3つのやり方とは違う泡立ちと汚れの落ち方で、すすぎが大変でした。すすぎは5回ほど行いました。
もしかしたらもっと何度かやったらもっときれいになったかも?

※こちらも一般的な雑巾で試しました。
干して乾かしたら結構綺麗になっていました~✨✨✨うれしい♡やっぱり液体漂白剤だったからこの結果だったと思います!
また、今回はご紹介できませんでしたが、
・「研磨剤入りの歯磨き粉を歯ブラシに少量つけて優しくこする(白い生地のみ可)」
・「でんぷんのりを使って揉み洗い」などの方法もあります。
気になる方はぜひ試してみてください^^
【場所・素材別】時間がたった水彩絵の具の落とし方テクニック

絵の具が付着した「場所」や「素材」によって、最適な落とし方や注意点は異なります。 大切なものを傷めずにキレイにするための素材別テクニックをまとめました。
洋服・布製品についた場合の手順とコツ
服などの布製品についた場合は、まず裏側にタオルを当て、表からぬるま湯や洗剤を叩き込むようにしてタオルに汚れを移すのがコツです。
生地を傷めないよう、優しく丁寧にトントン叩いて落としましょう。

パレットやプラスチック製品の頑固な絵の具を落とす方法

プラスチック製パレットにこびりついて取れなくなった絵の具は、ぬるま湯にしばらくつけ置きするのが一番効果的です。

漬け置きして、歯ブラシなどでこすってみました。数ヶ月間はこのままでしたが、案外プラスチック製でもお湯漬け置きで汚れはある程度落とせました。

それでも落ちない着色汚れには、メラミンスポンジや重曹を使って優しく擦るとツルツルになります。


わあ!ピッカピカだね~✨
※今回は実験のために行いましたが、メラミンスポンジは細かな傷がつき、パレットの痛む原因になりますので、ご自身の判断で行ってくださいね。

実は基本的に水彩パレットは「洗わない」が鉄則です。一般的にパレットは「きれいに洗うもの」と思われがちですが、プロは「透明水彩はパレットで乾燥させて何度も溶かして使うもの」です。
チューブから出して乾かして使ったり、直接出して使ったりどちらもできますが、水のついた筆でぬぐい、残った水分といっしょに絵の具をティッシュなどでふき取るのがパレットを傷めないコツです。
少しの汚れが残っていても色混ぜに支障が出ない程度であれば、問題なく使っていいです。


おおお~!✨✨✨そうだったのか~
アルミ製や陶器製なら簡単に汚れ落ちしますので長く使う方は絶対にこちらをおすすめします!
机・床(木材・フローリング)についた場合の対処法
木製の机やフローリングに落ちて固まった絵の具は、固く絞った濡れ雑巾で少し覆い、水分を含ませて柔らかくしてから拭き取ります。
除光液やアルコールを使うと木のコーティングやワックスが剥がれてしまう恐れがあるため注意が必要です。


水拭きで簡単に落とせるよ!
紙に余計な絵の具がはねてしまったときの修正技

結論、これを解決するのが「リフティング」という技法です。
実はわたし結構やりがちです。うっかり筆を落としてしまったり、絵の具を出したてなのを忘れて腕につけてしまい、それが水彩紙についてしまったり…そんな予期しないトラブルも、プロはうまーく修正する方法を知っています。
知っているか知らないかで、この予期しないトラブルにも柔軟に対応できます。ぜひ覚えて帰ってくださいね。
「リフティング」とは?
水を含んだ筆でさっとぬぐって吸い取る技術です。紙を傷める原因にもなりますので、優しく表面を撫でる程度にしてください。また筆でぬぐったら、ティッシュで軽く抑えます。

水彩画家のあーちゃん直伝!絵の具トラブルを防ぐ普段の工夫

普段から頻繁に水彩絵の具を扱う水彩画家として、絵の具の汚れトラブルを最小限に抑えるために実践している工夫をご紹介します。
ついたら「すぐ対処」が鉄則!応急処置のポイント
絵の具が服や家具についてしまった時は、何よりも「乾く前に対処すること」が最大のポイントです。
固まる前であれば、水で流すか湿らせたティッシュで押さえるだけで、ほとんどの汚れをキレイに落とすことができます。


スパッタリングすると壁紙がすぐアート化します。
「スパッタリング」とは?
筆に水で溶いた絵の具をたっぷり含ませて、指や筆の枝でしぶきを飛ばす技法です。歯ブラシなどでも代用できます。


スパッタリングは誰でも出来て楽しいので、お子さんと一緒にやってもいいですね!
絵具は100均でも用意できますよ。
お気に入りの服を守る!描くときのおすすめ対策
集中して絵を描いていると、思わぬところに絵の具が飛んでしまうことがあります。 お気に入りの服を着ている時は汚れても良いエプロンやスモックを着用したり、デスク周りに新聞紙やマットを敷いて予防しておくと、そのあとの片付けが楽ですね。
わたしは、専用のパーカーなどを用意し、着用して描くようにしています。「スパッタリング」をすると、一気にあちこち汚れますので、これはもう仕方ないことだと割り切っています。袖口はかなり汚れます。夏場は半袖なのでほとんど着ないので、汚れてもいい洋服で描いています。

その日のうちに水拭きすれば、大抵落ちます。(とは言え、ずぼらなもんで、結構放置しがちなのはここだけの内緒にしておいてくださいね♡)
反面、衣類に関しては落ちにくいです。ここはやはりしっかり専用の洋服として、汚れてもいいものを用意しておくと汚れが落ちなかったときにも安心ですね。

そういえば幼稚園のときはスモック着てお絵かきしてたな~

夢中で撮影しながら描いていた時のこと。机や壁が絵の具まみれになるのは許容範囲で日常的なのでそこまで驚かないのですが、撮影していたスマホやライトまで絵の具まみれになったときには、さすがにやってしまった~💦とは思いましたね。

絵を描いていてよくやってしまったのは、手の側面に絵の具がついてしまうこと。鉛筆などはここを支点にして机に置きますよね。お習字を習っていたこともあり、この癖がなかなか抜けません。それに浮かせて描ければいいんですが、安定しませんよね。
ですので、利き手側は完全に乾いてからにする、とか、利き手と反対側から塗るなど工夫してやるようにしています。ついつい夢中になって忘れちゃうこともありますけどね…
| 落とし方 | 汚れ落ち(体感) | 手軽さ | 工夫 | 注意点 | 使用した布 |
| 水だけ (ぬるま湯) | △ | ◎ | ぬるま湯に漬け置くことで、ある程度は落ちる | 無印落ちワタフキン | |
| 固形石鹸 (ウタマロ) | △ | 〇 | ぬるま湯につけ置き後、石鹸でごしごしする | 無印落ちワタフキン | |
| 重曹 | 〇 | 〇 | ぬるま湯につけ置き後、重曹と水を1:1で混ぜて使用 | 雑巾 | |
| 魔法水 | ◎ | △ | ・魔法水を作ったら3時間以内に使いきる ・液体の漂白剤を必ず使用すること | 雑巾 |
どれも共通して言えるのは、思ったより落ちましたが、完全には落としきれませんでした。時間が経った絵の具はどうしても落ちにくくなることは確かなので、大切な衣類などは特に「早めに対処」が一番ですね!
時間がたった水彩絵の具の落とし方【まとめ】

今回は、時間がたった水彩絵の具の落とし方と、実際に試した4つの比較実験結果をご紹介しました。
固まってしまった絵の具も、素材に合わせた適切な方法を使えばある程度はキレイに落とすことができます。

動物癒し系アートの水彩画家として日々作品を制作している中で、絵の具の汚れはつきものです。「汚れ」を「汚れと認識しないこと」こそ、絵を描くうえで結構重要なことだと思っています。
それは、絵の具をはじめとする画材や想いをのせるアート作品そのものを愛し、光を与えていく行為そのものだと思います。
絵には描き手の想いが乗ります。画材やアトリエを含めたものすべてがわたしの作品です。

この記事をきっかけに、今日からあなたも、「汚れ」を「愛おしい」と感じられたらうれしいです。
素敵だし興味はあるけど、水彩を始めるのには勇気がいる…という方のための記事を集めました!特に水彩色鉛筆なら始めやすいですよ^^ぜひお気軽にご覧ください。
水彩絵の具の汚れ落としに関するよくある質問(FAQ)


あきらめていた頑固な絵の具汚れも、今回ご紹介した方法を試してみてくださいね!
この記事が少しでもためになったな、参考になったな~と思ってくれたらうれしいです!ここまでご覧くださりありがとうございました!

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それでは次回もお会いしましょう。あなたらしくわたしらしく~


















こんにちは!透明水彩で癒し系動物アートを描いているあーちゃんです。