きれいな水彩画イラストの描き方!初心者も上達する4ステップ
「透明感のあるきれいな水彩画イラストを描いてみたいけれど、何から始めたらいいかわからない…」とお悩みではありませんか?
絵の具を水で溶いて塗るだけで、手描きならではの柔らかく温かみのある世界観が作れるのが水彩画の大きな魅力です。
結論から言うと、
特別な技術がなくても「塗る順番」と「下準備」の基本さえ押さえれば、初心者の方でもびっくりするほど綺麗な水彩画イラストを描くことができます!
今回は、
動物や植物のイラストを描く際にもすぐに役立つ「綺麗な水彩画イラストの描き方4ステップ」と、失敗しないための実践技法をわかりやすく解説します。 この記事を参考に筆をとっていただければ、表現の幅がグッと広がり、自分らしい素敵な作品が完成しますよ。
【下準備】の前に「準備するもの」(画材・道具)
・鉛筆(4B/5B)
・消しゴム(練りけし)
・水彩紙(ホワイトワトソン300g)・・・ブロックタイプ/はがきサイズ
・絵の具(ホルベイン透明水彩24色セット)
・筆(ホルベイン ミニリセーブル五本セット・ホルベインニュウリセーブル20号)
・パレット(推奨はアルミ製ですが、なんでもOK)
・水入れバケツ(空のプラカップやガラスの空き瓶でも代用可能)
・白の画材(マスキングインク・白ペン・ガッシュ)
・ドライヤー
・マスキングテープ(今回は一般的な9mmでOK)
【下準備】きれいな水彩画イラストを描く前の簡単な準備
きれいな水彩画を描くための下準備は、結構大切です。ここを押さえておくと、仕上がりもワンランクアップするかもしれませんよ。
水彩画の仕上がりを左右する「下描き・線画」の基本
水彩画を綺麗に仕上げるための第一歩は、丁寧な「下描き(線画)」を作ることです。 鉛筆の線が濃すぎたり力が入りすぎたりすると、紙を傷つけたり、上から水彩絵の具を乗せたときに黒く滲んで画面が汚れてしまう原因になります。

そこでおすすめなのが、4Bや5Bといった柔らかい芯の鉛筆を使い、力を抜いて優しく「うすーく」描く工夫です。 濃い硬い鉛筆で無理に描くよりも紙を痛めず、絵の具を塗る前に練り消しゴムでサッと線を整えやすいため、その後の色塗り作業がとてもスムーズになります。

とっても濃い鉛筆を使っているんだね~

逆に硬い鉛筆で力強く描いてしまうと筆圧が残ったり、絵の具と混じって汚くなってしまうのでチカラ加減が重要です!
水張り不要!マスキングテープ固定や「ブロックタイプ」を活用する
水彩画を描く際、紙が水を含んで波打ってしまうのを防ぐための「水張り」という作業があります。 しかし、普段あまり大きな絵を描かない場合や初心者の方にとって、水張りは少しハードルが高く感じられますよね。

わかる~💦ぼくなんて、水張りってなに?ってところからだよ~
そこでおすすめなのが、画用紙の四辺をマスキングテープで机や画板にしっかりと固定する方法や、あらかじめ周りがのり付けされている「ブロックタイプ」の水彩紙を活用することです。 これなら手間のかかる水張りをしなくても、紙のたわみを最小限に抑えて快適に描くことができます。

わたしはミューズ ホワイトワトソン300gの水彩紙がお気に入りでよく使っています。これは初心者さんにも使いやすいのにコスパがよくてとってもおすすめです!
特にブロックタイプは、初心者さんにとって難易度の高い水張りや面倒なマスキングテープを張る作業もなく、すぐ描けるので初心者さんが始めやすいです。
余談ですが、マスキングテープをはがす際には、少し気を付ける点があります。
マスキングテープが紙に張り付いてしまい、せっかく描いた絵がはがれてしまうトラブルはよく聞きます。わたしも実際に何度も失敗しましたが、斜めにゆっくりテンションをかけながらはがすことで失敗が大きく減りました。
そもそも紙が完全に乾ききっていないときも破れやすいです。特に、マスキングテープの隅に水分がかくれんぼしているときがあります。完全に乾かすには、時間を置くかドライヤーで乾かすかの二択になります。気を付けてみてください。


そこ見落としてたー!!💦

マスキングテープの扱いについてもっと知りたい方は、こちらの記事でもご紹介しています。
水彩絵の具の選び方
水彩絵の具には、透明水彩と不透明水彩があります。当ブログで主にご紹介しているのは、透明水彩です。
「透明水彩絵の具」と検索すると、絵の具が固まった固形タイプとチューブから出して使うチューブタイプの二種類がでてきます。
きれいな水彩画を描くうえで大切なのは、「発色」と「伸び」です。そこでおすすめなのが、「ホルベイン透明水彩24色セット」。
ホルベインは日本で最も有名で、プロも愛用者多数の安心ブランドです。この24色セットを一つ持っておくと色んな絵が描けるので、ひとつ持っておいて損のない絵の具です。

絵の具選びの参考記事ものせているので、最後まで読んでいってね♡

チューブタイプを買ったら必ずパレットも忘れずにね!
綺麗な色を作る「混色」のコツ
ついつい混色って楽しくて色んな色を混ぜてしまいがち。
ですが「透明水彩の透明感」を保つためには、混色を2~3色までにとどめておく必要があります。3色以上混ぜると一気に濁った色になってしまいますので気を付けてくださいね。
また影色に黒は使いません。補色同士を混色すると黒っぽいのにやさしいグレーになりますよ。
【実践メイキング】きれいな水彩画イラストの描き方4ステップ

きれいな水彩画を描くための手順を4つのステップでわかりやすくお伝えします。
ステップ1:ベース塗りとにじみで「全体の色と影」をふんわり乗せる

水彩画では、「薄い色から濃い色へ」塗り進めていくのが鉄則です。 まずは塗りたいモチーフ全体に、水でたっぷり溶いた明るく薄いベースカラーを優しく広げていきましょう。
この最初のベース塗りの段階で、「にじみ(ウェット・イン・ウェット)」を活用して影になる部分の色も同時にそっと置いておくのが綺麗に仕上げるポイントです。
下地の水分を含んでいるうちに色がやわらかく混ざり合い、水彩特有のみずみずしい透明感と自然な立体感が生まれます。

最初は薄いかな~くらいでいいよ!
ステップ2:濃い目の絵の具を重ね、際(きわ)に向かってにじませる

全体の色となじませた影が落ち着いてきたら、さらに深みやメリハリを出したい部分に少し濃い目の絵の具を重ねていきます。 このときも、絵の具の境界線(際)に向かって優しくにじませてあげることで、固い線にならずふんわりとした滑らかなグラデーションが作れます。
色の境目がくっきりしすぎないよう、筆の水分量を調整しながら丁寧ににじみをコントロールしていきましょう。 絵の具の濃度を段階的に上げながら焦らず進めることで、絵に深みが加わっていきます。

このときの筆の水分量は気を付けたほうがいいです。多すぎるとバックラン(カリフラワー模様)になってしまいます。
バックランについては次の章の「【失敗を防ぐ】きれいな水彩画イラストに仕上げる実践技法」で詳しくお伝えしています。
最後までご覧くださるとより理解が深まるはずです。
また、光がどちらから当たっているかを意識しながら影を入れていくと、フラットだったイラストに奥行きが生まれます。

影の際は思い切って濃いめに溶いた絵の具をのせるといい感じになりますよ。
ステップ3:細部(瞳や動物の表情、毛並み)を濃い色で描き込む

全体に立体感が出てきたら、作品の「顔」となる重要な細部を描き込んでいきましょう。 動物イラストであれば瞳の輪郭や鼻、繊細な毛並みの質感、お花であれば花びらの筋などを細い筆で丁寧に描いていきます。
最も見せたいポイントに濃い色や鮮やかな色を置くことで、画面全体がキュッと引き締まります。 細部を描き込みすぎると透明感が損なわれることもあるため、全体のバランスを見ながら筆を進めましょう。

このときの筆は細い00~1号サイズが使いやすいですよ!

ミニリセーブルでしたら0号が一番細いです。
ステップ4:マスキングインクや白ペン・ガッシュで「光とツヤ」をプラスする

仕上げの段階では、絵の中にパッと光が差し込むような「ハイライト」や「ツヤ」を表現します。 絵の具の塗り残し(紙の白地)を生かす方法のほかに、描く前にマスキングインクで白抜きをしておく方法もとても効果的です。
さらに、描き終わった後に白色のボールペンやホワイトのアクリルガッシュを使って、瞳の光(ハイライト)や動物のヒゲなどを描き加えるのもおすすめです。 くっきりとした純白が入ることで、イラストが一気に生き生きと輝き出します。

ホワイトと言っても色んなホワイトがあるので、いろいろ試してお気に入りが見つけられるといいですね!

アクリルガッシュを使う際は、筆の扱い方にも注意してください。詳しくは、下記の記事がおすすめです。
光の表現には、「紙の白を残す」・「マスキングインクを使う」・後から「白抜きする」・「ペンやガッシュを使う」など様々な方法がありますが、それぞれ見せたい雰囲気などによって使い分けています。
わたしの場合、比較的はっきりくっきり主張させたいときは、マスキングインクやガッシュを使っています。優しく、でもポイントを見せたいときは「白ペン」、と使い分けています。
わたしの絵は優しい絵が多いので、白ペンか白抜きで目の光や毛を描くことが多いです。
白抜きは完全には白くならないため、どうしても紙面がにごってしまいがちです。目の光など、白く光っているところの表現にはあまりおすすめしません。あらかじめマスキングインクで保護しておくと後から修正しやすいので便利ですよ。

メイキング動画を投稿していると、「最後に目の色を入れた瞬間に命が宿った…✨」とよく言われますが、本当にそう実感しています。
【失敗を防ぐ】きれいな水彩画イラストに仕上げる実践技法

色がはみ出さない!筆のコントロールと水分の調整法
「狙った場所から色がはみ出してしまう」「水が多すぎて紙の上で水たまりができてしまう」というのは、初心者が最もつまずきやすいポイントです。 原因の多くは、筆に含まれる「水分量」のコントロールにあります。
筆に水を含ませた後は、パレットのフチやティッシュペーパーで必ず水分量を調整する習慣をつけましょう。 細かい部分を塗るときは水分を少なめに、広く塗りたいときは水分を多めにする意識を持つだけで、コントロールが劇的に楽になります。

ティッシュに筆先をそっと触れさせるだけで自然に水分を吸ってくれますよ^^

グラデーションと「にじみ」を綺麗にコントロールする技
水彩画ならではの美しいグラデーションを作るには、「ウェット・イン・ウェット(紙をあらかじめ湿らせてから塗る技法)」が効果的です。 紙にきれいな水を薄く敷いてから絵の具を置くと、色がふんわりと自然に広がっていきます。

これが「にじみ」です!
色が自然に混ざり合う「にじみ」を活かすことで、デジタルには出せない偶然の美しさや柔らかさを表現できます。この偶然こそ「手書きならではの味」。 意図しない方向に色が行かないよう、紙の傾きや水の乾くスピードに注目しながら描いてみてください。

プロはその偶然を操ってるってことか~✨✨
余談ですが、水彩技法の代表「ウェット・イン・ウェット」のほかに「ウェット・オン・ドライ」という技法もよく使われる技法です。名前が似ていると感じる方も多いかもしれません。
「ウェット・オン・ドライ」は、乾いた紙に色をのせるという技法です。この技法は、イラストなどのぱきっとした表現に向いた技法です。いわゆる、きれいにムラなく塗るという方法と言えばわかりやすいでしょうか?
水が乾き切らないうちに何度も筆で触ってしまうと、紙の表面が傷ついたり色が濁ったり、バックラン(カリフラワー模様)になってしまいます。一度塗ったら完全に乾くまで触らず待つのが綺麗な仕上がりの最大のコツです!


特にホワイトワトソン水彩紙は紙が柔らかいので、表面を傷つけやすいので注意が必要です。
わたしが初心者のころは筆の水分調節がとても苦手で、よく意図しないバックランになってしまっていました。特に、紙にたっぷり水を含ませた状態でどんどんと次の色をのせてしまうと起こりやすかったです。
筆もよく水を含むタイプのものだと、水を切ったはずなのにこんなに含んでいたの?と思うくらい難しく感じました。ですので初心者さんの筆選びは水分調節のしやすい筆を選ぶと難易度が下がると思います。

水含みのいい筆ってどんなの?って思ったあなたへ。筆選びの参考記事はこちらです!
【上達のコツ】もっときれいに描くために
- 光の方向を決める
- 主役を一番濃く描く
- まずはお気に入りの動物をなんども練習する
光の方向決めは下絵段階で必ず決めましょう。でないとどこに色を濃くのせたらいいか迷子になってしまいます。真上からなのか、右上からなのか、細かく決めておきましょう。
必ず光の反対側に影ができます。これで影の位置もばっちりですね!
わたしもいつも主役を一番目立たせることをいちばんに意識して描いています。「コントラスト」を意識したり「描きこみ」レベルを変えることで、主役のモチーフが生きてきます。

あなたのお気に入りの動物はなんですか?
同じモチーフを何度も練習すると、今度はこうしよう、と自然と工夫します。この工夫によって得られる体験こそが大事だと思います。工夫を重ねていくたびに自分のオリジナルの画風に変化してくるはずです。
ぜひ諦めずに、なんども練習して「自信」をつけていってくださいね!

がんばるっ!!✨✨
きれいな水彩画イラストを描いてみよう♪手順を押さえた【まとめ】

今回は、初心者の方でも失敗せずに綺麗な水彩画イラストを描くための4つのステップと実践的な技法について解説しました。
「下描き」「ベース塗り」「重ね塗り」「光の仕上げ」の順番をしっかり守るだけで、絵の完成度は格段にアップします。
最初は小さなモチーフや好きな動物から、リラックスして描いてみるのがおすすめです。 手描きならではのみずみずしい透明感と優しいぬくもりを楽しみながら、ぜひあなただけの素敵な作品を描いてみてくださいね!
筆選びやマスキングテープについてもっと詳しく知りたいな~って方は、記事内に「海の描き方」など関連記事を貼っておきましたので参考になさってくださいね~^^
【よくある質問】水彩画イラストに関するFAQ
ここからは、みなさんからよくいただく水彩画の質問に、あーちゃんが心を込めてお答えします!


ここまでご覧くださりありがとうございました!
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それではまたお会いしましょう!あなたらしくわたしらしく~♡

















こんにちは!透明水彩で癒し系動物アートを描いているあーちゃんです!